シデリティス

ピンク色の皮をもつシデリティスは、ギリシャでは最も希少な品種です。アハイアの土着品種で少数のワイナリーが栽培し、繊細で香り高い白ワインやロゼワインが生産されます。ロゼを造る際は、非常に短い期間しかスキンコンタクトをさせないため、とても淡い色合いに仕上がります。

シデリティスはギリシャ語で“鉄”を意味するように、とても厚い皮をもつため病気に強い品種です。樹勢が強く収量も高くなる傾向にあるため、丁寧な剪定が必要です。ギリシャで栽培されるブドウの中でも収穫時期が最も遅く、天候が許せば11月中旬までゆっくりと熟し続けることもあります。果実は不均等に熟す特徴があるので、最適な成熟ブドウを得るために2回に分けて収穫することもあります。アルコール度は中程度で、素晴らしい酸味と洋ナシやグレープフルーツ、白い花などを想わせる繊細な風味が感じられます。

シデリティスの概要
アルコール度
中程度
中程度~高い
ボディ
ミディアム
インフォグラフィック
アロマ特性

セミ・アロマティック、洋ナシや柑橘類の果実と白い花などのエレガントな香り。

瓶熟成後のブーケ

熟成が進みやすく、2~3年後には柔らかく丸みのある質感とハチミツの香りが現れる。

スタイル

早飲みタイプ

  • 樽を使用しない白ワイン:ミディアムボディ、フルーティーで繊細な香りとバランスに優れた生き生きとした酸をもつ。
  • ロゼワイン:色調は淡く、グレープフルーツのようなフレッシュ感、繊細でエレガント。

ペアリング

フレッシュサラダ、前菜、生の甲殻類の料理、寿司、刺身

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